4月29日の午前はバチカン市国を訪問した後、午後はローマの観光名所を歩いてまわりました。
ここでローマの歴史について少しおさらいをさせてください。
ローマ帝国は紀元前753年から紀元後395年まで1000年以上にわたって古代ヨーロッパで繁栄した大国です。紀元前8世紀頃にラテン人によってテヴェレ川下流域に成立した都市国家が始まりとされていて、王政、共和制の時代を経て、帝政となり、96~180年の「五賢帝時代」と呼ばれる時代に最盛期を迎えますが、395年には東西に分裂、ローマ帝国は滅亡します。分裂後、西ローマは476年にゲルマン人によって滅亡、東ローマ帝国はその後も続きますが、オスマン帝国によるコンスタンティノープル陥落によって、1453年に滅亡します。
古代の絶頂期に100万人だったローマの人口はその後の混乱と衰退で減少。 中世のころには3、4万人になりますが、現代ローマの人口は約280万人ですから、古代ローマの最盛期よりもずっと大きい都市になったといえます。
ローマの観光名所はほとんど徒歩圏内にありますが待ち時間を考えると、歩くオプショナルツアーを午前、午後両方いれると一日中立っていることにもなりますので、歩きを減らし、無理のない観光プランを考えることをおすすめします。地下鉄やバスを上手く使って移動したほうが良いでしよう。
下の写真はローマ最大の観光名所コロッセオです。私が訪問したこの日は青い空にとても映えていました。この建物は大きな地震がきてもびくともしないそうです。
それでは何故、コロッセオがこの様な形になったのでしょう?現地のガイドが説明してくれました。コロッセオのレンガは自然にはがれ落ちたのではなく、ローマ帝国崩壊後、はがされて、バチカン市国のサンピエトロ寺院の建設に使われたそうです。
下の写真は古代ローマで演劇は歌などが上演されていたマルケッルス劇場です。今ではこの上階が高級マンションになっていて、分譲されているそうです。
下の写真はローマの市庁舎です。この庁舎の裏に古代ローマの元老院の遺跡があります。現代の政治と古代ローマの政治が背中合わせになっているのは大変興味深いです。
1953年に公開されたローマを舞台とした映画『ローマの休日』で有名となった下の写真にある真実の口はサンタマリア・イン・コスメディア教会にあります。いつも長い列があり、訪問される時間帯にもよりますが、待ち時間は30分以上はみておいた方がよいでしょう。私が訪問したのは4月29日の午後2時でしたが待ち時間は30分でした。
下の写真はトレビの泉です。数あるローマの噴水の中でも、最も大きく美しいといわれています。私がスマホで撮った写真、一緒に撮った動画も合わせてご覧ください。
トレビの泉ではコイン投げが有名です。正しいコインの投げ方は右手でコインを持ち、トレビの泉にむかって後ろ向きに立ち、自分の左肩超しに投げ入れてください。こんな言い伝えがあります。
コイン1枚の場合、もう一度ローマを訪れることができる。(これが一番有名ですね)
コイン2枚の場合、大切な人とずっと一緒にいることができる。
コイン3枚の場合、今の恋人、妻と別れることができる。間違って3枚投げないでください (笑)